草本そうほん)” の例文
冬なので、薬用の木や草本そうほんは殆んど枯れており、わらで霜囲いをした脇のところに、それぞれの品名を書いた小さな札が立ててあった。
ところ/″\に温帶林おんたいりん特徴樹とくちようじゆであるぶなの巨木きよぼくしげり、したには種々しゆ/″\灌木かんぼく草本そうほん蔓生植物まんせいしよくぶつさかんにえてゐるのをることが出來できます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
牡丹はキツネノボタン科に属するが、この科のものはみな草本そうほんであるにかかわらず、ひとりこの牡丹ぼたん落葉灌木らくようかんぼくである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ところが八月六日後堀河院が崩御されたので、悲歎の余り翌七日庭上に草本そうほん廿巻を置いて焼きててしまった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
芍薬は宿根性しゅっこんせい草本そうほんで、その根を薬用にきょうする。春に根頭こんとうからいきおいのよい赤い芽を出し、見てまことに気持がよい。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
草本そうほんばかりとなり、なほのぼると、しまひには、たゞ岩石がんせきばかりでくさもなくなつてしまひます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
ヒマワリはキク科に属する一年生草本そうほんで、その学名を Helianthus annuus L. と称し、俗に Sunflower といわれている。すなわち太陽花、すなわち日輪花にちりんかである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)