茶亭ちゃてい)” の例文
桃園の茶亭ちゃていで、手枕のまま酔いつぶれていた。春の真昼である。鍋鶴なべづるやら水禽みずどりやら近くの泉で啼いている。霏々ひひとして花が飛ぶ。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
境内けいだい石碑せきひがあつて、慶長けいちょう五年せきはらえきの時に、山内一豊やまのうちかずとよがこゝに茶亭ちゃていを築いて、東海道をのぼつて来た徳川家康をもてなした古跡こせきであるといふことが彫刻されてゐる。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)