苛酷むごき)” の例文
さげもらひ度思は道理もつともなりさぞ其方が心には殘念ざんねんなる事にあらん是も所謂いはゆる過去くわこの約束ごとならんか然共餘り苛酷むごき仕方しかたゆゑ其方が胸中きようちうさつし入る尤も嘉川家の事に就て大分たいぶん入組たる筋あれば近々きん/\評定ひやうぢやうも是有るべしシテ又其方が願ひし時娘の死骸なんとして渡さばやと尋ねられしかば吉兵衞なみだむせびながら其儀は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)