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花卉
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くわき
ふりがな文庫
“
花卉
(
くわき
)” の例文
車は
月桂
(
ラウレオ
)
の
街樾
(
なみき
)
を過ぎて客舍の門に
抵
(
いた
)
りぬ。
薦巾
(
セルヰエツト
)
を
肘
(
ひぢ
)
にしたる
房奴
(
カメリエリ
)
は客を迎へて、盆栽
花卉
(
くわき
)
もて飾れる
闊
(
ひろ
)
き
階
(
きざはし
)
の
下
(
もと
)
に立てり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
天禀
(
てんぴん
)
ならむは教へずとも大なる詩人となりぬべし。野に
生
(
お
)
ふる
花卉
(
くわき
)
の
麗
(
うるは
)
しさ、青山の自然の風姿、白水のおのづからなる情韻、豈人間の所爲ならむ。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
月正に五月に入つて旬日を経たる頃なり。もし
花卉
(
くわき
)
を愛する人のたま/\わが廃宅に
訪来
(
とひきた
)
ることあらんか、
蝶影
(
てふえい
)
片々たる閑庭異様なる
花香
(
くわかう
)
の脉々として漂へるを知るべし。
来青花
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
粗
(
あら
)
い壁 二三の
花卉
(
くわき
)
山果集
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
花卉
(
くわき
)
の
薫
(
かをり
)
、幽かなる樂聲、暗き
燈火
(
ともしび
)
、
軟
(
やはらか
)
なる長椅は我を夢の世界に
誘
(
いざな
)
ひ去らんとす。
現
(
げ
)
に夢の世界ならでは、この人に邂逅すべくもあらぬ心地ぞする。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
北には暗黒なるアルピイの山聳え、南には稍〻低き藍色のアペンニノ横はりて、此間を
填
(
うづ
)
むるものは、唯だ緑なる郊原のみ。譬へばカムパニアの野を變じて一の
花卉
(
くわき
)
多き
園囿
(
ゑんいう
)
となしたらんが如し。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
卉
漢検1級
部首:⼗
5画
“花卉”で始まる語句
花卉師
花卉部
花卉木草
花卉栽培