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色文
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いろぶみ
ふりがな文庫
“
色文
(
いろぶみ
)” の例文
「人樣に書いて頂いたんですもの、
色文
(
いろぶみ
)
なんか、人に頼んで書かせるものぢやありませんわね、それやもう、じれつたいといふことは、ウ、フ」
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
友達の旆騎兵中尉は、「なに、
色文
(
いろぶみ
)
だろう」と、
自
(
みずか
)
ら慰めるように、跡で
独言
(
ひとりごと
)
を言っていたが、色文なんぞではなかった。
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
ない/\御嬢様に
色文
(
いろぶみ
)
つけ、
弾
(
はじ
)
かれたを無念に思ひ、よくも邪魔をしをつたな。かうなれば、刀にかけて娘御はやらぬ。覚悟をしやれと、引抜く一刀。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
色文
(
いろぶみ
)
にしたっても、日がたちゃ油がぬけるんだ。その中にあるやつア、みんなかびのはえた訴え状ばかりですよ。
右門捕物帖:27 献上博多人形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
要するに普通の
色文
(
いろぶみ
)
だと、こちらがのぼせているから、初めから
無暗
(
むやみ
)
にセンチメンタルな事ばかり書く。一方に相手の方は惚れても何もいないのだから、あまり感服しない。
東京人の堕落時代
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
▼ もっと見る
と云われ、早四郎は馬鹿な奴ですから、右の手紙を書いて貰って
宅
(
うち
)
へ帰り、そっとお竹の袂へ
投込
(
なげこ
)
んで置きましたが、開けて見たって
色文
(
いろぶみ
)
と思う
気遣
(
きづか
)
いはない。
翌朝
(
よくあさ
)
になりますと宿屋の
主人
(
あるじ
)
が
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いくら浜村屋が
酔興
(
すいきょう
)
でも、九つ
十歳
(
とお
)
の娘などに
色文
(
いろぶみ
)
をつけるわけはない
平賀源内捕物帳:萩寺の女
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
“色”で始まる語句
色
色彩
色々
色沢
色合
色紙
色艶
色褪
色気
色香