膽力たんりよく)” の例文
新字:胆力
買つて來る膽力たんりよくはあるまい。——豆腐はちやんと買つて來てゐる。——本當に殺す氣なら、まだ外に折があつた筈だし、もう少し騷ぎ立てるわけだ
じつその言葉ことばつてつたのです。この任務にんむは、たん勇氣ゆうきと、膽力たんりよくとのみでは出來できません。氣球きゝゆう降下かうかするところ無論むろん異邦ゐほう外國語ぐわいこくご其他そのた便宜上べんぎじやうきみ依頼ゐらいするよりほかかつたのです。
「鬼だよ。あんな可愛らしい娘の耳へ、疊針を打ち込んで、丁寧に血を拭き取つて置いたのは恐ろしい膽力たんりよくだ」
兩國橋の人みの中で、これだけのことをやり遂げるのは並々ならぬ膽力たんりよくと手並と、もう一つ、追はれる者の死物狂ひの氣持でもなければ出來ないことです。
あやしくも美しい女世帶に飛込んで勸められるまゝに、二日三晩も顎を撫でて暮した八五郎の膽力たんりよくには、錢形平次も膽をつぶしましたが、その所置振りが並大抵でなく、氣の弱い八五郎が
女の子にしては恐ろしい膽力たんりよく