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腫
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ふく
ふりがな文庫
“
腫
(
ふく
)” の例文
額が
腫
(
ふく
)
れたように高いのであるが、それでいて下方の長い顔に見えるというのは、全体がよくよく長い顔であることが思われる。
源氏物語:06 末摘花
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
ところが、一週間と経たないうちに、お尻の所がいちように青く
腫
(
ふく
)
れ出して、腐れ出して、とうとう三羽とも可哀相にころりと倒れてしまった。
田舎医師の子
(新字新仮名)
/
相馬泰三
(著)
私、見たことがありません! 變色した顏——恐ろしい顏でした。ぎよろ/\するあの
血走
(
ちばし
)
つた眼と、あの恐ろしい黒ずんだ
腫
(
ふく
)
れ上つた顏を忘れることが出來たなら!
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
造化は今の
体
(
たい
)
の弱みに乗じたるものならんか、いわゆる富士山頂の特有とも称すべき、
浮腫
(
ふしゅ
)
に
冒
(
おか
)
され、全身次第に
腫
(
ふく
)
れて殆んど別人を見るが如き形相となりたり、この
浮腫
(
ふしゅ
)
ということは
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
銀子の横顔に写る陽射しは
儚
(
はか
)
なき男の血潮であろうか、その
接吻
(
せっぷん
)
に
腫
(
ふく
)
れた唇
自殺
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
▼ もっと見る
それでも十間ほどは
腫
(
ふく
)
ら
脛
(
はぎ
)
まで水が押し寄せた。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
夢中で家のほうへ走り出すころに、海のほうは
蒲団
(
ふとん
)
を
拡
(
ひろ
)
げたように
腫
(
ふく
)
れながら光っていて、雷鳴と電光が襲うてきた。すぐ上に落ちて来る恐れも感じながら人々はやっと家に着いた。
源氏物語:12 須磨
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
腫
常用漢字
中学
部首:⾁
13画
“腫”を含む語句
水腫
腫物
浮腫
腫脹
蚯蚓腫
泣腫
腫瘍
腫上
地腫
腫起
肉腫
脬腫
癌腫
腫瘤
肺気腫
青腫
腫眶
糜爛性腫瘍
腫瞼
下腫
...