聞馴きゝな)” の例文
うしたをりよ、もう時雨しぐれころから、の一二ねん約束やくそくのやうに、井戸ゐどひゞきいた跫音あしおとひとなき二階にかいふすまくのを聞馴きゝなれたが、をんな姿すがたは、當時たうじまた多日しばらくあひだえなかつた。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひとひと聞馴きゝなれない、不思議ふしぎ言語ことばがあつたんです。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)