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聞付
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ききつ
ふりがな文庫
“
聞付
(
ききつ
)” の例文
「トム、トム……。」と、二三度呼んだが、犬は
食物
(
くいもの
)
に気を
奪
(
と
)
られて、主人の声を
聞付
(
ききつ
)
けぬらしい。市郎は
舌打
(
したうち
)
しながら
引返
(
ひっかえ
)
して来た。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
取次の下女と
頻
(
しきり
)
に問答して居る様子、狭い家だからスグ私が
聞付
(
ききつ
)
けて、玄関に出てその客を座敷に通したことがあるが、成るほど殿様と
云
(
いっ
)
て下女に分る訳けはない
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
この騒ぎを
聞付
(
ききつ
)
けて、町の家々でも雨戸を明けた。「賊だ、賊だ。」と叫ぶ声が
甲
(
それ
)
から
乙
(
それ
)
へと伝えられた。重太郎は哀れや
逃場
(
にげば
)
を失った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其
(
そ
)
の水音に消されて、今までは誰も
聞付
(
ききつ
)
けなかったが、
何処
(
どこ
)
やらで
微
(
かすか
)
な
唸声
(
うなりごえ
)
が聞えるようである。巡査は
忽
(
たちま
)
ちに耳を
欹
(
そばだ
)
てた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“聞”で始まる語句
聞
聞説
聞済
聞分
聞惚
聞咎
聞書
聞糺
聞人
聞取