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翻然
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ひらり
ふりがな文庫
“
翻然
(
ひらり
)” の例文
旧字:
飜然
一日
(
あるひ
)
の
事
(
こと
)
で、十八九の
一人
(
ひとり
)
の
少年
(
せうねん
)
、
馬
(
うま
)
に
打乘
(
うちの
)
り、
荷鞍
(
にぐら
)
に
着
(
つ
)
けた
皮袋
(
かはぶくろ
)
に、
銀貨
(
ぎんくわ
)
をざく/\と
鳴
(
なら
)
して
來
(
き
)
て、
店頭
(
みせさき
)
へ
翻然
(
ひらり
)
と
降
(
お
)
り、さて
人參
(
にんじん
)
を
買
(
か
)
はうと
云
(
い
)
ふ。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
本当
(
ほんと
)
に好くってよ、然う遠慮しないでも。今持って来てよ」、と蝶の舞うように
翻然
(
ひらり
)
と身を
翻
(
かえ
)
して、部屋を出て、姿は直ぐ見えなくなったが、其処らで若い華やかな声で、「其代り小さくッてよ」
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
と黄八丈が
骨牌
(
ふだ
)
を
捲
(
めく
)
ると、黒縮緬の坊さんが、
紅
(
あか
)
い裏を
翻然
(
ひらり
)
と
翻
(
かえ
)
して
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
翻
常用漢字
中学
部首:⽻
18画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“翻然”で始まる語句
翻然大悟
翻然奮起
翻然悔悟