“繕(つくろひ)” の例文
瀧(たき)を覆(くつがへ)すやうで小留(をやみ)もなく家(うち)に居(ゐ)ながら皆(みんな)蓑笠(みのかさ)で凌(しの)いだ位(くらゐ)、茅葺(かやぶき)の繕(つくろひ)をすることは扨置(さてお)いて、表(おもて)の戸(と)もあけられず、内(うち)から内(うち)、隣同士(となりどうし)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
茶山の集を繙閲(はんえつ)すれば、宴飲の盛なることは秋冬の交が尤甚しかつた。此時に当つて綻びた衣(きぬ)の繕(つくろひ)、朝夕の飲饌の世話などは、蘭軒の家が主としてこれに当つてゐたらしい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)