“縦(ゆる)” の例文
旧字:縱
同じく皇室御先祖の連枝(れんし)ながらさまで大義に触れざる夷子(えびす)社や山の神を手近く引くほどの準備は縦(ゆる)し置かれたきことなり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
(画家の髪を撫(な)づ。)本当にわたくしは何もかもあなたに縦(ゆる)してしまいましたの。ただ二人の間に子供を持つ事が出来ないばかりでございますわ。
と、言って青年を縦(ゆる)して帰らした。問官は時の天子孝恵(こうけい)皇帝の皇后賈后(かこう)の親類の男であった。
賈后と小吏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その子を縦(ゆる)さば望むところを何なりとも叶(かな)えやろうと言うたが、承知せず、城主自ら睾丸を切り去るにあらずんばたちまちその子を塔上より投下すべしと言い張った。