編輯室へんしふしつ)” の例文
同胞新聞の楼上なる、編輯室へんしふしつ暖炉ストウブほとりには、四五の記者の立ちて新聞をさるあり、椅子にりて手帳をひるがへすあり、今日の勤務の打ち合はせやすらん
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「お国の為めだからつて、ほかの人達はみんな戦線に立つて血を流すやうに書き立てませうよ。そして自分一人は編輯室へんしふしつの安楽椅子にりかへつてね。」
余は平民社の編輯室へんしふしつ幸徳かうとくさかひの両兄と卓を囲んで時事を談ぜり、両兄いはく君が裁判の予想如何いかん、余曰くときなり、無罪の判決元より望むべからず、両兄いはしからばすなはち禁錮、罰金乎
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)