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絶巓
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ぜつてん
ふりがな文庫
“
絶巓
(
ぜつてん
)” の例文
ふは/\とした羊の毛のやうな白い雲が其
絶巓
(
ぜつてん
)
からいくらも離れぬあたりに極めて美しく
靡
(
なび
)
いて居る工合、何とも言ヘぬ。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
蝦夷石南
(
レヅム
)
と「ミユルツス」との路を塞げるを、押し分けつゝ
攀
(
よ
)
ぢ登りて見れば、
大瀑
(
おほたき
)
は山の
絶巓
(
ぜつてん
)
より起り、
削
(
けづ
)
れる如き巖壁に沿ひて倒下す。側に一支流ありて、迂曲して落つ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
私は時々大石の上に足を止めて、何時か姿を
露
(
あらは
)
し出した、槍ヶ嶽の
絶巓
(
ぜつてん
)
を眺めやつた。絶巓は大きな
石鏃
(
やじり
)
のやうに、夕焼の余炎が消えかかつた空を、何時も黒々と切り抜いてゐた。
槍ヶ岳紀行
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
恍惚の
絶巓
(
ぜつてん
)
に歌ふ。
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
純紫色
(
じゆんしゝよく
)
は自然の神の惜みて容易に人間に示さゞる所、晩秋の候、天の美しく晴れたる日、
夕陽
(
せきやう
)
を帶びて、この木曾の大溪を傳ひ行けば、駒ヶ嶽
絶巓
(
ぜつてん
)
の紅葉
斜
(
なゝめ
)
に夕日の光を受けて
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
巓
漢検1級
部首:⼭
22画
“絶”で始まる語句
絶
絶間
絶頂
絶望
絶叫
絶壁
絶々
絶念
絶対
絶倫