“組討”の読み方と例文
読み方割合
くみうち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私達の級のけ者であった近松という男生徒が、加藤清正と木山弾正きやまだんじょう組討くみうちして、崖から落ちている場面の絵を描いて、皆に見せびらした。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
二人はここで又もや組討くみうちを始めたが、若い重太郎は遂においたる父を捻伏ねじふせた。彼は母のかたきと叫びつつ、持ったる洋刃ないふを重蔵ののど差付さしつけたのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
後シテの御所の五郎丸組討くみうちの場になるとキット翁が立上って来て、背後から組付いて肩のはずし工合を実地にらせる。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)