紺瑠璃こんるり)” の例文
贈り物としての飾りは紺瑠璃こんるりのほうには五葉の枝、白い瑠璃のほうには梅の花を添えて、結んである糸も皆優美であった。
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)
まきかも、また紺瑠璃こんるり
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
その当時のいかにも日本の物らしくない箱に入れたままで薄物の袋に包んだのを五葉の木の枝につけた物と、紺瑠璃こんるりなどの宝石のつぼへ薬を詰めた幾個かをふじや桜の枝につけた物と
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
紺瑠璃こんるり
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
御前へ女二にょにみやのほうから粉熟ふずくが奉られた。じんの木の折敷おしきが四つ、紫檀したん高坏たかつき、藤色の村濃むらご打敷うちしきには同じ花の折り枝が刺繍ぬいで出してあった。銀の陽器ようき瑠璃るりさかずき瓶子へいし紺瑠璃こんるりであった。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
紺瑠璃こんるり
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)