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素張
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すば
ふりがな文庫
“
素張
(
すば
)” の例文
大きな、
素張
(
すば
)
らしく美事な焼芋で、質のよい品を売ったので大
繁昌
(
はんじょう
)
だった。三ツの
大釜
(
おおがま
)
が間に合わないといった。
旧聞日本橋:02 町の構成
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
が、この男はまだ芸術家になりきらぬ中、
香具師
(
やし
)
一流の
望
(
のぞみ
)
に
任
(
まか
)
せて、安直に
素張
(
すば
)
らしい大仏を造ったことがある。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ドス黒い雲が重く垂れている渓の入口に
素張
(
すば
)
らしい岩山が右から突き出しているのが目を惹く。爺さんに聞くと
鶏冠
(
とさか
)
山だと教えて
呉
(
く
)
れる。恐ろしい山だと思った。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
森の樹々が、木枯しに吹かれて一日一日、素肌をあらわし、魔法使いの家でも、そろそろ
冬籠
(
ふゆごも
)
りの仕度に取りかかりはじめた頃、
素張
(
すば
)
らしい獲物がこの魔法の森の中に迷い込みました。
ろまん灯籠
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そこの前の大飾りは
素張
(
すば
)
らしい
鏡餅
(
かがみもち
)
が据えてあった。
海老
(
えび
)
もピンとはねていた。
旧聞日本橋:05 大丸呉服店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“素”で始まる語句
素人
素
素直
素性
素振
素気
素朴
素足
素姓
素破