級長きゅうちょう)” の例文
やがて級長きゅうちょうれいをかけてみんながおじぎをしますと、先生せんせいは、じろりとだんうえってこっちをまわしました。みんなのむねなかはどきどきしたのです。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
先生はうで時計を見ながら、級長きゅうちょう高木光吉たかぎこうきち副級長ふくきゅうちょう中条奈良夫ちゅうじょうならおとに、小さく切った投票とうひょう用紙をくばらせた。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
始業を報じる板木ばんぎが鳴りひびいて、大石先生はおどろいて我れにかえった。ここでは最高の四年生の級長きゅうちょう昨日きのうえらばれたばかりの男の子が、背のびをして板木ばんぎをたたいていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
そのうちキッコは算術も作文もいちばん図画もうまいので先生は何べんもキッコさんはほんとうにこのごろ勉強のために出来るようになったとったのでした。二学期がっきには級長きゅうちょうにさえなったのでした。
みじかい木ぺん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
みんながちました。そして級長きゅうちょう号令ごうれいで、れいをしました。
片目のごあいさつ (新字新仮名) / 小川未明(著)
級長きゅうちょうだ。」と、孝二こうじは、こたえました。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)