精神たましひ)” の例文
汝等は羽ある蟲のまつたからず、這ふ蟲の未だ成り終らざるものに似たるに、汝等の精神たましひ何すれぞ高く浮び出づるや 一二七—一二九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
(それを孝子は、写真版などで見た奈勃翁ナポレオンの眼にたと思つてゐた。)——その眼が此学校の精神たましひでゞもあるかの様に見えた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
見につるし上られたまゝしたる體ゆゑ重四郎も流石さすが氣の毒に思ひハヽア僧主は僧主だけ正直な者然し打殺うちころさるゝ迄云ぬと言ふは武士にもました丈夫な精神たましひ天晴々々あつぱれ/\感心した然し彼の掃部めは三五郎が殺したと心得しは鐵扇てつせん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さればこゝにて我を待ち、よわれる精神たましひをはげまし、まこと希望のぞみめ、我汝をこの低き世に棄てざればなり 一〇六—一〇八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
わが精神たましひは怒りに驅られ、死によりて誹りを免かれんことを思ひ、正しからざることを正しきわが身に行へり 七〇—七二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
噫〻心たかぶる基督教徒クリステイアンよ、さちなき弱れる人々よ、汝等精神たましひの視力衰へ、後退あとじさりして進むとなす 一二一—一二三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)