筑波嶺つくばね)” の例文
(二)にはいわゆる清水掛しみずがかり、すなわち筑波嶺つくばねしずく田居たいなどと称して、山からしぼり出す僅かな流れを利用するもので、源頭の小山田というものから始まって
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
下に、「筑波嶺つくばねのをてもこのもに」(三三九三)という例があり、東歌的なまりの口調である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
筑波嶺つくばねのいただきさやにうちひびく山毛欅ぶなの林の青がへるのこゑ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
筑波嶺つくばねゆきかもらるいなをかもかなしきろがにぬさるかも 〔巻十四・三三五一〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
筑波嶺つくばねのさ百合ゆるはな夜床ゆどこにもかなしけいもひるもかなしけ 〔巻二十・四三六九〕 防人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)