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竹棹
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たけざお
ふりがな文庫
“
竹棹
(
たけざお
)” の例文
又、女の方はヒョロヒョロ長くて、まるで
竹棹
(
たけざお
)
のようだ。何という不思議なことであろう。あの山男はあの二人を殺して喰うのか知らん
豚吉とヒョロ子
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
三鳥山人
(著)
と
猶予
(
ためら
)
いながら、笹ッ葉の
竹棹
(
たけざお
)
を、
素直
(
まっすぐ
)
に
支
(
つ
)
いた下に、
鬢
(
びん
)
のほつれに手を当てて、おくれを
掻
(
か
)
いた若い妓の姿は、
願
(
ねがい
)
の糸を掛けた
状
(
さま
)
に、七夕らしく美しい。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
四人の一団が「仏教救世軍」と記した
高張提灯
(
たかはりちょうちん
)
を
竹棹
(
たけざお
)
の先に
縛
(
しば
)
りつけたのを担いでやって来て「
王法為本
(
おうほういほん
)
の旗の色」とか何とかいった歌を歌いながら、救世軍の讃美歌や
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
と
一歩
(
ひとあし
)
ひきさま、暗い方に隠れて待った、あの射的店の幽霊を——片目で覗いていた方のである——
竹棹
(
たけざお
)
に
結
(
ゆわ
)
えたなり、ずるりと出すと、ぶらりと下って、青い女が、さばき髪とともに提灯を
舐
(
な
)
めた。
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
竹
常用漢字
小1
部首:⽵
6画
棹
漢検1級
部首:⽊
12画
“竹”で始まる語句
竹
竹藪
竹刀
竹竿
竹箒
竹生島
竹馬
竹籠
竹箆
竹林