立留たちとま)” の例文
真直まつすぐ突当つきあたつてと云はれた道が何処どこ迄も果ての無い様に続いて居る様なので、自分は男達におくれない様にして歩きながら時時ときどき立留たちとまつて汗を拭いては吐息といきさへもつかれるのであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
カラリカラリと日和下駄ひよりげたの音のえるのが耳に入って、フと立留たちとまった。
星あかり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
カラリ/\と日和下駄ひよりげたおとえるのがみゝはひつて、フと立留たちとまつた。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)