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空鼾
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そらいびき
ふりがな文庫
“
空鼾
(
そらいびき
)” の例文
彼は細君が髭の存在を認めたことが分ると、早速向きを
転
(
か
)
えて、二度と髭に触らせない様に、蒲団を被って、グウグウ
空鼾
(
そらいびき
)
をかき出したものだ。
一人二役
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
と
其様
(
そん
)
な事を云っては酒ばかり飲んで居りますが其の夜部屋に這入って寝ますと、水司又市はぐう/\と
空鼾
(
そらいびき
)
を掻いて寝た振りをして居ります。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と、ぐうぐう
空鼾
(
そらいびき
)
をかき出しましたが、やがてほんとうに寝入ったようでした。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
茂之助は
仰臥
(
あおむけ
)
になって横目で二人の様子を見ながら、
空鼾
(
そらいびき
)
を掻く
中
(
うち
)
に、
余
(
あと
)
の二人もグウー/\と寝て居ます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
態
(
わざ
)
と
睡
(
ねむ
)
った振で、ぐう/\と
空鼾
(
そらいびき
)
をかいて居りますと、廊下の障子を
密
(
そっ
)
と音のしないように開けて
這込
(
はいこ
)
む者を梅三郎が細目を
開
(
ひら
)
いて見ますると、面部を深く包んで、
尻
(
しり
)
ッ
端折
(
ぱしょり
)
を致しまして
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
鼾
漢検1級
部首:⿐
17画
“空”で始まる語句
空
空地
空虚
空想
空洞
空腹
空家
空気
空嘯
空手