“空元気”の読み方と例文
読み方割合
からげんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お父つあんが、余計なことをくからさ。僕は、空元気からげんきをつける必要はないんだ。
しかし、こういうようなことは、調子よくね上った空元気からげんきだけの言葉ではなかった。それは今まで「屈従」しか知らなかった漁夫を、全く思いがけずに背から、とてつもない力で突きのめした。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
鬼村博士を除く十六名の学会長は、ことごとく枕を並べて無惨なる最後をとげてしまった。鬼村博士が、偶然にも唯一人助かったことは、不幸中のさいわいであると、各新聞紙は悲壮な空元気からげんきの社説をかかげた。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)