稀品きひん)” の例文
北宋、南宋の稀品きひん。また、東山殿どのあたりからの名匠の邦画。それから現代画として行われている山楽さんらくだの友松ゆうしょうだの狩野家かのうけの人々の作品など、折あるごとに、武蔵は観てきた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのなかにも、変種へんしゅがあって、いろうつくしい稀品きひんがあります。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
じんでは無いが、外国の稀品きひんと聞かるる甘いものであった。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
茶は、まだ稀品きひんであり、めったに、雑人ぞうにんの家では用いもしなかった。で、長屋のてまえ
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)