石柱いしばしら)” の例文
ちょうどそこは、大きな寺院の入口みたいな荘重そうちょうな大玄関であった。左右に何本かの石柱いしばしらが並び、石段がその間をぬって上へのぼっている。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「開かずの門か」と、こうはずかずか歩き出した。なにか、抵抗を感じたらしく見える。仰げば大絶壁。そこのすそをくりぬいた石窟せっくつなのだ。近づいてみると、かたわらの石柱いしばしらには
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
潜り抜けて出た処は、絶勝の地点で庭園の全体は勿論、別荘の正面と其石柱いしばしらの美しい排列とをも見わたすやうになつてゐる。晴れ切つた空を、別荘の屋根の線がかつきりと横断してゐる。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
その底にすむ金色こんじきひとみ、かしらの逆羽さかばね、見るからに猛々たけだけしい真黒な大鷲おおわしが、足のくさりを、ガチャリガチャリ鳴らしながら、扇山せんざん石柱いしばしらの上にたって、ものすごい絶叫ぜっきょうをあげていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)