“眼頭”の読み方と例文
読み方割合
めがしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして両手で腹を抱へて可笑をかしさに溜らぬやうに肩をゆすぶつてゐたが、しまひには眼頭めがしらに涙を一杯溜めて椅子の上を転げ廻つた。
彼は首を仰向けにして、ぼんのくぼで苦痛を押えていると悲しい涙が眼頭めがしらから瞼へあふれずにひそかに鼻の洞へ伝って行った。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
慈善のことが話題にのぼると、慈善についても実に立派な意見を述べて、あまつさえ眼頭めがしらに涙さえ浮かべたものだ。