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真後
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まうしろ
ふりがな文庫
“
真後
(
まうしろ
)” の例文
旧字:
眞後
真後
(
まうしろ
)
に
芹
(
せり
)
と
薺
(
なずな
)
とあり。薺は二寸ばかりも伸びてはや
蕾
(
つぼみ
)
のふふみたるもゆかし。右側に植ゑて
鈴菜
(
すずな
)
とあるは
丈
(
たけ
)
三寸ばかり小松菜のたぐひならん。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
すると彼の
真後
(
まうしろ
)
には、
白々
(
しろじろ
)
と尾を垂れた鶏が一羽、祭壇の上に胸を張ったまま、もう一度、夜でも明けたように
鬨
(
とき
)
をつくっているではないか?
神神の微笑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
するとすぐ
真後
(
まうしろ
)
の六尺ばかり離れた処に、影のように、あの男の子が立っているのです。黙りこくって、じっと爺さんがする事を眺めているんです。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
房一が気づいた時には、その男はもう房一の
真後
(
まうしろ
)
に立つてゐた。黒い背広のお古にズボンだけは新しさの目立つカーキ色の乗馬用をはいて、赤銅縁の眼鏡をかけたその男は
医師高間房一氏
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
自分の
真後
(
まうしろ
)
に、野営の焚火の光があったのである。潮流は直角に曲っていて、それと共に高いスクーナー船と小さな踊っているような革舟とをぐるりと押し流して来たのだ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
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というのもあり、また全くそれをいわないのもあるが、動いている人の輪がはたと静止したときに、
真後
(
まうしろ
)
にいるものを誰かときくのだから、これは明らかに「あてもの遊び」の一つであった。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“真”で始まる語句
真
真似
真面目
真実
真直
真中
真紅
真暗
真赤
真鍮