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眉間尺
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みけんじゃく
ふりがな文庫
“
眉間尺
(
みけんじゃく
)” の例文
猩々緋
(
しょうじょうひ
)
のような
唐紅
(
からくれない
)
に彩られそめたとおもったら、向こう河岸で仕掛花火の
眉間尺
(
みけんじゃく
)
がクルクルクルクル廻りだしていた(下略)。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
宗匠の坊主頭と、梨の実と、空瓢箪と、
眉間尺
(
みけんじゃく
)
の三ツ巴。コツンコツンを盛んにやったが、なかなかに覚めなかった。
悪因縁の怨
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
莫邪の妻は男の子を生んで、その名を
赤
(
せき
)
といったが、その眉間が広いので、俗に
眉間尺
(
みけんじゃく
)
と呼ばれていた。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
さらにさらにある者は
眉間尺
(
みけんじゃく
)
であり
轆轤首
(
ろくろくび
)
であり
御越入道
(
みこしにゅうどう
)
である事を驚きの眼に見て取ったのであった。
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
少しく首を転じて寝ながら
睹
(
み
)
ると、黒紋付の綿入れを着た男が抜刀を
提
(
ひっさ
)
げて老爺を追うに、二人ながら手も足も動かさず、
眉間尺
(
みけんじゃく
)
の画のごとく舞い上り舞い下りる。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
青白い月光の下に、転がり廻る黄金の
眉間尺
(
みけんじゃく
)
だ。斬り結ぶ虹だ。金色の戦だ。…………。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
取憑
(
とッつ
)
いた男どもが、
眉間尺
(
みけんじゃく
)
のように
噛合
(
かみあ
)
ったまま、出まいとして、
乳
(
ち
)
の下を
潜
(
くぐ
)
って転げる、
其奴
(
そいつ
)
を追っ懸け追っ懸け、お綾が
擦
(
さす
)
ると、腕へ
辷
(
すべ
)
って、舞戻って、
鳩尾
(
みずおち
)
をビクリと下って
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
税金で自殺するとは筋違いで、首をチョン切られても動きまわってみせるという
眉間尺
(
みけんじゃく
)
の如くに、口角泡をふいて池田蔵相にねじこみ喉笛にかみついても正義を主張すべきところであろう。
安吾巷談:06 東京ジャングル探検
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
お絲も
猩々緋
(
しょうじょうひ
)
のような唐紅に彩られそめたと思ったら、向こう河岸で仕掛花火の
眉間尺
(
みけんじゃく
)
が、くるくる廻り出していた。
円朝花火
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
グルグルグルグル白髪と共に
眉間尺
(
みけんじゃく
)
のように渦巻き出した。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
眉
常用漢字
中学
部首:⽬
9画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
尺
常用漢字
小6
部首:⼫
4画
“眉間”で始まる語句
眉間
眉間傷
眉間先
眉間割