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相待
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あひまち
敷て今や/\と
相待ける所へ三五郎次右衞門
寺社奉行郡奉行同道にて來りしかば祐然は
出迎へ
直に
墓所へ案内するに此時三五郎は我々は
野服なれば御
燒香を致すは
恐あり
貴僧代香を
相待申べしと歸氣色はなかりしにぞ店の者は
殆ど
當惑なし殊に小兵衞の女房は
御殿下り故此體を
覗き見て甚だ驚き小兵衞へ
早々歸し給へと
迫りしかば小兵衞も
難儀千萬に思ひ番頭を
致すべしと申付られける
公用人等は
早速古駕籠一
挺古看板三ツ并びに
帶三筋女の
掛無垢等を用意なし日の
暮をぞ
相待ける扨夜も
初更の頃に
成しかば越前守は
掛無垢を
頭より
冠りて彼古駕籠に身を