しろ)” の例文
西暦一九二四年ごろの巴里パリの本場でも、あんな風に美女がしろい歯を見せつつ、長い脚を一斉に上げたり下げたり
雷談義 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
人々の環視の裡に、微笑とも嬌羞とも付かぬ表情を、湛へたおもては、くつきりとしろく輝いた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
しろき花にも觸れずして
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
人々の環視の裡に、微笑とも嬌羞きょうしゅうとも付かぬ表情を、たたえたおもては、くっきりとしろく輝いた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
心配そうに見張った黒い美しいひとみ象牙彫ぞうげぼりのように気高い鼻、端正な唇、しろつややかな頬、こうした神々こうごうしいろうたけた夫人の顔を見ていると、彼女の嘘、偽りが、夢にもあろうとは思われなかった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)