“明皎々”の読み方と例文
読み方割合
めいこうこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほのめく短檠たんけいの下に明皎々めいこうこう銀蛇ぎんだの光を放って、見るから人の生き血に飢えているもののごとき形相でありました。
晴れ渡った、明皎々めいこうこうたる月である。しかし中天にかかった円い影を見ると、そのあきらかな光の中にほのかな曇がある。霧が立つとか、薄雲がかかるとかいうわけではない。晴れた光の中の曇である。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
明皎々めいこうこうたること南蛮渡来の玻璃鏡はりきょうのごとき、曇りなくぎみがかれた職業本能の心の鏡にふと大きな疑惑が映りましたので、間をおかず伝六に不審のくぎを打ちました。