トップ
>
百千
>
ももち
ふりがな文庫
“
百千
(
ももち
)” の例文
見る見る野面や山の肌は霧にこめられて真珠色となり、庵室の庭に咲き乱れた
百千
(
ももち
)
の秋の草花は、濡れて一層色を増した。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
百千
(
ももち
)
に、千々に、心を苦しみ、砕いた揚句が、はじめてその結果圓朝は新作噺の自作自演ということに思い至った。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
西班牙
(
スペイン
)
人の男性か女性か知らないが、第一回に嚔をしたものゝ上に
百千
(
ももち
)
の呪いあれ! 嚔はその処置を市当局で斯くの如く制定するほどの重大事件になった。
女婿
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
随てはやてか、随てつなみか、——此時感情の海と思想の空とは、恰も雲走り、潮うづまくの
状
(
ありさま
)
を制する
能
(
あたは
)
ずして、
百千
(
ももち
)
の巌はその一箇をだも動かすべからず、はた寸毫も犯すべからざるがごとし。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
吾
(
われ
)
は知る強き
百千
(
ももち
)
の恋ゆゑに百千の敵は嬉しきものと
柳原燁子(白蓮)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
つめたげの
眼
(
まなこ
)
百千
(
ももち
)
は地にあれ愛にわが足る
天
(
あめ
)
の星星
短歌
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
百千
(
ももち
)
の鳥はさけぶめり
枯草
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
百千
(
ももち
)
の
群
(
むれ
)
なして
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
幻燈の
花輪車
(
かりんしゃ
)
のよう辮髪の先の灯は、
百千
(
ももち
)
に、
千々
(
ちぢ
)
に、躍って、おどって、果てしなかった。まさにまさしくこれだけは逸品だった。二十人あまりのお客たちが言いあわせたように拍手をおくった。
随筆 寄席囃子
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
朝毎に
百千
(
ももち
)
の薔薇は咲きもせめ
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
千重
(
ちへ
)
の浪、
百千
(
ももち
)
の鴎。
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
百
常用漢字
小1
部首:⽩
6画
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
“百千”で始まる語句
百千鳥
百千代
百千度
百千秋
百千種
百千網
百千足
百千舳艫