発破はっぱ)” の例文
ぼくらが、さいかち淵で泳いでゐると、発破はっぱをかけに、大人も来るからおもしろい。今日のひるまもやって来た。
さいかち淵 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
村の老樵夫の話(3)だと、いまでこそ種々な道具、大鋸や発破はっぱなどが発見されて、どんな巨木でも難なく伐り倒すことができるが、昔は斧一梃でかかったもんだ。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)
ぼくらが、さいかち淵でおよいでいると、発破はっぱをかけに、大人おとなも来るからおもしろい。今日のひるまもやって来た。
さいかち淵 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
発破はっぱかけだら、雑魚ざこかせ。」三郎さぶろうが、河原かわらすなっぱの上で、ぴょんぴょんはねながら、高くさけんだ。
さいかち淵 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
発破はっぱかけだら、雑魚ざこかせ。」嘉助が河原の砂っぱの上で、ぴょんぴょんはねながら高く叫びました。
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しゅっこは大へんまじめな顔で、きちんと立って水を見てゐた。昨日発破はっぱをかけたときなら、もう十疋もとってゐたんだと、ぼくは思った。またずゐぶんしばらくみんなしぃんとして待った。
さいかち淵 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
しゅっこは大へんまじめな顔で、きちんと立って水を見ていた。昨日きのう発破はっぱをかけたときなら、もう十ぴきもとっていたんだと、ぼくは思った。またずいぶんしばらくみんなしぃんとして待った。
さいかち淵 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
きのう発破はっぱをかけたときなら、もう十匹もとっていたんだとみんなは思いました。またずいぶんしばらくみんなしいんとして待ちました。けれどもやっぱり魚は一ぴきも浮いて来ませんでした。
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それは魚の毒もみにつかう山椒さんしょの粉で、それを使うと発破はっぱと同じように巡査に押えられるのでした。ところが佐太郎はそれを岩穴の横のかやの中へかくして、知らない顔をして運動場へ帰りました。
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
発破はっぱだよ、発破だよ。」カムパネルラはこおどりしました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
発破はっぱだよ、発破はっぱだよ」カムパネルラはこおどりしました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
みんな発破はっぱの音を聞いて、見に来たのだ。
さいかち淵 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)