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畦路
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あぜみち
ふりがな文庫
“
畦路
(
あぜみち
)” の例文
良心の呵責に耐え切れず、漸く見出した隙間を見て、お鉄の家の裏庭から、
崕
(
がけ
)
を雑草に
縋
(
すが
)
りながら、谷地の稲田の
畦路
(
あぜみち
)
にと降りた。
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
その蘆の根を、折れた葉が網に組み合せた、裏づたいの
畦路
(
あぜみち
)
へ入ろうと思って、やがて
踏
(
ふ
)
み出す、とまたきりりりりと鳴いた。
海の使者
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
麦と
葡萄
(
ぶだう
)
で
青白
(
あおじら
)
んだ平野の面に赤と紫の美しい線を
彩
(
いろ
)
どるのは、野生の
雛罌粟
(
コクリコ
)
と矢車草とが
総
(
すべ
)
ての
畦路
(
あぜみち
)
と路傍とを
埋
(
うづ
)
めて咲いて居るのである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
二人ともに振りかえりて、女は美しく染めたる歯を見せてほほえみしが、また相語りつつ花
茨
(
いばら
)
こぼるる
畦路
(
あぜみち
)
に入り行きたり。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
暗い
畦路
(
あぜみち
)
や
叢
(
くさむら
)
の中などを行くのですから、お召物が汚れます、どうかこれにお着替えになってと云って出されたのは、今夜のために特に用意したものなのか
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
十歳
(
とお
)
ばかりの頃なりけん、加賀国石川
郡
(
ごおり
)
、
松任
(
まっとう
)
の駅より、
畦路
(
あぜみち
)
を半町ばかり
小村
(
こむら
)
に
入込
(
いりこ
)
みたる
片辺
(
かたほとり
)
に、里寺あり、寺号は覚えず、摩耶夫人おわします。
一景話題
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
畦
漢検準1級
部首:⽥
11画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“畦”で始まる語句
畦
畦道
畦畔
畦間
畦中
畦畝
畦塗
畦豆
畦竝木
畦離