たま)” の例文
と、まるで酔ったようにうたはやしてやまないほどだった。——そのたまおもは、うるしのひとみは、今、一同と共にじっと、の大旦那のくちもとを見まもっていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二五近衛院このゑのゐんゆづりましても、二六藐姑射はこややまたまはやしめさせ給ふを、思ひきや、二七麋鹿びろくのかよふ跡のみ見えて、まうでつかふる人もなき深山みやま二八おどろの下に神がくれ給はんとは。
汝がこゑの くれなゐのつぼみのたま
蛇の花嫁 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)