珍敷めづらしき)” の例文
うけたまはり候へば此廓このさとの火宅を今日しも御放おはなれ候てすゞしき方へ御根引おねびきはな珍敷めづらしき新枕にひまくら御羨敷おうらやましきは物かはことに殿にはそもじ樣はつち陰陽いんやうを起しやうやうにして一しやうやしなふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
辯にまかせ讀上ると隱居は大いに機嫌直りかねて小田天安を討亡うちほろぼし給ふと云事は聞たれども本を見たる事なきによくこそ珍敷めづらしき事をきかせられしと打悦び詞のやはらぐを見て大坂鴫野しぎのの合戰は上杉樣負軍まけいくさになる處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
他へ縁付えんづけざる中はむかへ難し殊に我等未だ三十にも足ざれば急ぐにも及ばずとて請引うけひかざるにぞ當時の若者には珍敷めづらしきなりと一家中ほめざる者は無りける又妹お花と云は當年十六歳にて容顏ようがん美麗びれいなるは我朝の小町唐土もろこし楊貴妃やうきひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)