獻酬けんしう)” の例文
新字:献酬
「なあおつう、さうだな」と身體からだよこけていつた。いた土間どまとのさかひつてはしらかげにランプのひかりからけるやうにして一獻酬けんしう女房等にようばうらにはかにおつぎのしりをつゝいて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やがて交る/″\風呂に入つた二人の浪人者は、一本つけさして、互に獻酬けんしうを始めました。平次はその間に部屋を出て、懷紙に帳場すゞりでサラサラと何やらしたゝめ、店先に立つて宵の街を眺めて居ります。