“独(ヒト)” の例文
旧字:獨
『古事記』に曰く、天地初発之時、高天原に成りませる神の名は、天之御中主(アメノミナカヌシ)ノ神、次に高御産巣日(タカミムスビ)ノ神、次に神産巣日(カミムスビ)ノ神。此三柱の神は、皆独(ヒト)り神(ガミ)成りまして、御身を隠し給いきと。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
多くの語り詞(ゴト)を、絶えては考へ継ぐ如く、語り進んでは途切れ勝ちに、呪々(ノロノロ)しく、くね/\しく、独(ヒト)り語(ガタ)りする語部や、乳母(オモ)や、嚼母(ママ)たちの唱へる詞が、今更めいて、寂しく胸に蘇つて来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)