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独帝
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カイゼル
ふりがな文庫
“
独帝
(
カイゼル
)” の例文
独帝
(
カイゼル
)
はぶつぶつ
呟
(
ぼや
)
きながら宮城に引きかへした。そして侍医の鼻先に血だらけな
拳骨
(
げんこ
)
をぐつと突き出した。侍医は叮嚀に繃帯をした。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
他人
(
ひと
)
の帽子を擲りつけるといふのは、年中頭ばかり下げて暮してゐる人達にとつて、実際胸の透く遊戯に相違なからうが、
独帝
(
カイゼル
)
のやうに
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
大分
(
だいぶん
)
以前の話だが、
独帝
(
カイゼル
)
には伯母さんに当る英国のヸクトリア
女皇
(
ぢよわう
)
が
崩
(
な
)
くなられて、葬儀の日取が電報で
独帝
(
カイゼル
)
の
許
(
もと
)
へ
報
(
しら
)
されて来た事があつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
その上一つ間違つたら、相手から自分の帽子を擲りつけられるといふ心配があつてみれば、
独帝
(
カイゼル
)
は
何
(
ど
)
うしてもこの遊びを捨てる訳に
往
(
ゆ
)
かなかつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「その時はな、」と
独帝
(
カイゼル
)
は電報を
卓子
(
テーブル
)
の上に投げ出して、その手でいきなり甥の耳を
撮
(
つま
)
むだ。「その時はかうして
他人
(
ひと
)
の耳を引張つてやるのぢや。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
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講和問題で
甚
(
ひど
)
く弱り切つてゐる
独帝
(
カイゼル
)
は、今度は誰の耳を撮んだものかと、じろじろ
四辺
(
あたり
)
を
見眴
(
みまは
)
してゐるに相違ない。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
独
常用漢字
小5
部首:⽝
9画
帝
常用漢字
中学
部首:⼱
9画
“独”で始まる語句
独
独逸
独言
独楽
独語
独身
独身者
独活
独鈷
独乙