“カイゼル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
独帝66.7%
皇帝陛下33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
独帝カイゼルはぶつぶつぼやきながら宮城に引きかへした。そして侍医の鼻先に血だらけな拳骨げんこをぐつと突き出した。侍医は叮嚀に繃帯をした。
他人ひとの帽子を擲りつけるといふのは、年中頭ばかり下げて暮してゐる人達にとつて、実際胸の透く遊戯に相違なからうが、独帝カイゼルのやうに
大分だいぶん以前の話だが、独帝カイゼルには伯母さんに当る英国のヸクトリア女皇ぢよわうくなられて、葬儀の日取が電報で独帝カイゼルもとしらされて来た事があつた。
その上一つ間違つたら、相手から自分の帽子を擲りつけられるといふ心配があつてみれば、独帝カイゼルうしてもこの遊びを捨てる訳にかなかつた。
そして私もまた、一刻も早く貴女の盾となり相談相手となりたい一心に、学問を励んで貴女のお望みのとおり皇帝陛下カイゼルの海軍士官となることができました。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)