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父祖
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ふそ
ふりがな文庫
“
父祖
(
ふそ
)” の例文
幸いにして、なかるべき筈の一命をたもち、
父祖
(
ふそ
)
食禄
(
しょくろく
)
をうけてきた幕府へも、いささか報恩の労をつくし得たことは、法月家の
不肖児
(
ふしょうじ
)
弦之丞としてできすぎた
僥倖
(
ぎょうこう
)
。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
父祖
(
ふそ
)
十代の
御恩
(
ごおん
)
を集めて此君一人に
報
(
かへ
)
し參らせばやと、風の
旦
(
あした
)
、雪の
夕
(
ゆふべ
)
、
蛭卷
(
ひるまき
)
のつかの
間
(
ま
)
も忘るゝ
隙
(
ひま
)
もなかりしが、思ひもかけぬ世の
波風
(
なみかぜ
)
に、身は嵯峨の奧に吹き寄せられて
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
東に
覇府
(
はふ
)
ありてより幾百年、唯東へ東へと
代々
(
よよ
)
の
帝
(
みかど
)
父祖
(
ふそ
)
の帝の念じ玉ひし東征の
矢竹心
(
やたけごころ
)
を心として、白羽二重に
緋
(
ひ
)
の
袴
(
はかま
)
、
五歳
(
いつつ
)
六歳
(
むつつ
)
の
御遊
(
ぎよいう
)
にも、
侍女
(
つかへをみな
)
を馬にして、
東下
(
あづまくだ
)
りと
宣
(
の
)
らしつゝ
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
思えば父たちのよろこびは、
父祖
(
ふそ
)
みな、町人と
賤
(
いや
)
しめられてきた長い長い
殻
(
から
)
を破りうる、議会政治をむかえるため、ここに新憲法の成立発布を、どんなにどんなにか祝したく思ったのであろう。
旧聞日本橋:21 議事堂炎上
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“父祖”の意味
《名詞》
父祖(ふそ)
父と祖父。
先祖。祖先。自分より前の血筋に当たる人々。
(出典:Wiktionary)
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
“父祖”で始まる語句
父祖傳來