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爛然
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らんぜん
ふりがな文庫
“
爛然
(
らんぜん
)” の例文
しかしながら、姫柚子の一滴は、
爛然
(
らんぜん
)
として鍋のなかに佳饌の趣を呼び、時しも窓外の細雨に、二人は秋声の調べを心に聞いた。
鼎
(
かなえ
)
中の
羮
(
あつもの
)
に沸く魚菜の漿、姫柚子の酸。
姫柚子の讃
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
こういうとただ
華麗
(
かれい
)
な画のようですが、
布置
(
ふち
)
も雄大を尽していれば、
筆墨
(
ひつぼく
)
も
渾厚
(
こんこう
)
を
極
(
きわ
)
めている、——いわば
爛然
(
らんぜん
)
とした色彩の
中
(
うち
)
に、
空霊澹蕩
(
くうれいたんとう
)
の古趣が
自
(
おのずか
)
ら
漲
(
みなぎ
)
っているような画なのです。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
友人山崎久卿モマタ
斯
(
ここ
)
ニ見ルトコロアリ博ク江戸ノ詩ヲ採リ、命ジテ『江都名家詩選』トイフ。来ツテ余ガ
冕言
(
べんげん
)
ヲ徴ス。余
展
(
の
)
ベテコレヲ観ルニ一集ノ中、各体具備シ光彩
爛然
(
らんぜん
)
トシテ
殆
(
ほとんど
)
遺珠ナシ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
爛
漢検1級
部首:⽕
21画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“爛”で始まる語句
爛
爛々
爛漫
爛熟
爛酔
爛熳
爛壊
爛醉
爛壞
爛焼