“爛焼”の読み方と例文
読み方割合
らんしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後来攘夷じょうい的運動の伏線となり、大義名分は、何となく幕府に対する敵愾心てきがいしんの標幟の如く、今はすでに冷硬なる理窟にあらず、ふれればまさに手を爛焼らんしょうせんとする宗教的赤熱を帯び来れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しかし旭日章旗のような光線の放射でなく、大きな火の玉というよりも、全身爛焼らんしょうの火山その物のように、赤々と浮び上った。天上の雲が、いくらか火を含んで、青貝をすったようなつやが出る。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)