“濃化粧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あつげしょう50.0%
こいげしょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髪の形が余り突飛とっぴだったので、よく記憶しているが、二十二三に見えるふちなし眼鏡をかけた濃化粧あつげしょうの異様な娘さんで、通りかかったのは二時少し過ぎであった。
悪霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
二十年の間もつなぎッ放しになって、沈没させることしかどうにもならないヨロヨロな「梅毒患者」のような船が、恥かしげもなく、上べだけの濃化粧こいげしょうをほどこされて、函館へ廻ってきた。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)