濃化粧こいげしょう)” の例文
二十年の間もつなぎッ放しになって、沈没させることしかどうにもならないヨロヨロな「梅毒患者」のような船が、恥かしげもなく、上べだけの濃化粧こいげしょうをほどこされて、函館へ廻ってきた。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)