“湯札”の読み方と例文
読み方割合
ゆふだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梯子を上がると鐚文びたもん部屋、ビタモン部屋というのは小銭百文か二百文で湯札ゆふだを買って、半日ここで湯気をさまして遊んでいる、金にならないお客をさす湯女ゆなの悪口。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
挨拶あいさつとともに番頭ばんとうがズイとてのひら押出おしだして、だまつて顏色かほいろうかゞつた、ぼんうへには、湯札ゆふだと、手拭てぬぐひつて、うへ請求書せいきうしよ、むかし「かの」とつたとくがごと形式けいしきのものが飜然ひらりとある。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)