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淵叢
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えんそう
ふりがな文庫
“
淵叢
(
えんそう
)” の例文
あたかもこの時に当り小説家の
淵叢
(
えんそう
)
たりし
硯友杜
(
けんゆうしゃ
)
の才人元禄文学の研究と共にまた盛んに俳句を咏ぜしは
斯道
(
しどう
)
の復興に
与
(
あずか
)
つて
甚
(
はなはだ
)
力ありしなり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この中古學問の
淵叢
(
えんそう
)
たる市に近づくとき、ジエンナロのいふやう。
縑帛
(
けんぱく
)
は
黄變
(
わうへん
)
すべし。サレルノ騷壇の光は今既に滅せり。されど自然といふ大著述は歳ごとに
鏤梓
(
るし
)
せらる。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
碩儒
(
せきじゅ
)
の
淵叢
(
えんそう
)
たるゲルマン帝国のごとき、その政治ははたして人民の幸福を
進捗
(
しんちょく
)
するに足るか。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
例の「君台観左右帳記」にも見られるような
淵叢
(
えんそう
)
を成したことは人も知る所である。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
処もあろうに現代文化の
淵叢
(
えんそう
)
であり権威である九州帝国大学のまん中の、まひるの
真只中
(
まっただなか
)
に、ほとんど
仮初
(
かりそ
)
めに私の指先に触れたと思う間もなく、早くもその眼に見えぬ魔手をさし伸ばして
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
これによってお玉ヶ池の地は久しい間東都文雅の
淵叢
(
えんそう
)
となっていたが、度々の火災に二家の旧居も
蕩然
(
とうぜん
)
としてその跡なく「都門の文雅も遂に
寥落
(
りょうらく
)
を致す。」
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
むかし
殷馗
(
いんき
)
というて、よく天文に通じていた者が、群星の分野を
卜
(
ぼく
)
して、この地かならず
賢人
(
けんじん
)
の
淵叢
(
えんそう
)
たらん——と予言したことは、今も土地の故老がよく覚えていることだが、要するに
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
淵
漢検準1級
部首:⽔
12画
叢
漢検準1級
部首:⼜
18画
“淵”で始まる語句
淵
淵川
淵源
淵辺
淵瀬
淵明
淵藪
淵酔
淵源地
淵次郎