“えんそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
淵叢46.7%
淵藪20.0%
演奏13.3%
円相6.7%
円窓6.7%
燕巣6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この中古學問の淵叢えんそうたる市に近づくとき、ジエンナロのいふやう。縑帛けんぱく黄變わうへんすべし。サレルノ騷壇の光は今既に滅せり。されど自然といふ大著述は歳ごとに鏤梓るしせらる。
小人は此處萬惡の淵藪えんそうなれば、放肆はうし柔惰の念慮起さざるを愼獨とは云ふなり。是善惡の分るゝ處なり、心を用ゆべし。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
もなくピアノの伴奏ばんそうでマンドリン演奏えんそうがはじまつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
女中に案内されて奥へ来てみると、小田原ほど立派ではないが木のがプンプンしている二尺の一間床に、小田原と同じ蝦夷菊えぞぎく投入なげいれにしてある。落款らっかんは判からぬが円相えんそうを描いた茶掛ちゃがけが新しい。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
よしや形がいびつであっても、その人格が如実に出ていれば、上乗の円窓えんそうといわねばならない。円窓の本義は正歪せいわいに拠らない、その人であり、その力である。
若狭のと塩、石狩の新巻、あるいは燕巣えんそう、あるいは銀耳、鵞鳥がちょうの肝、キャビア、まあそんなもののうまさに似た程度のうまさであるならば
河豚食わぬ非常識 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)