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淡紅
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たんこう
ふりがな文庫
“
淡紅
(
たんこう
)” の例文
夏のころ梅の如き
淡紅
(
たんこう
)
の花を開き
後
(
のち
)
莢
(
み
)
をむすび熟するときは
裂
(
さ
)
けて
御輿
(
みこし
)
のわらびでの如く巻きあがる。茎も葉も痢病の妙薬なりといふ。みこしぐさ。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
池の
辺
(
ほとり
)
を逍遥して古い石像の欠けたのなどを
木立
(
こだち
)
の中に仰ぎ、又林の中に
分入
(
わけい
)
つて
淡紅
(
たんこう
)
の大理石を畳んだ
仏蘭西
(
フランス
)
建築の最も醇化されたトリアノンの柱廊に
倚
(
よ
)
り掛り
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
道端には
淡紅
(
たんこう
)
の花を
簇開
(
ぞくかい
)
する小灌木「しもつけ」がまだ咲残り、
帯紫
(
たいし
)
色の
鐘状花
(
しょうじょうか
)
蛍袋
(
ほたるぶくろ
)
や、
虎
(
とら
)
の
尾
(
お
)
がちょいちょいその間に
交
(
まじ
)
る。「がくうつぎ」が白い花をつけて灌木の間を
彩
(
いろど
)
る。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
「桜の花だけを描いて、
淡紅
(
たんこう
)
の色が出ますか、海の動きだけを写して、青く見えますか」
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
孔明の面は
淡紅
(
たんこう
)
を
潮
(
さ
)
している。言語は徐々、痛烈になってきた。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
淡
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
“淡紅”で始まる語句
淡紅色
淡紅梅
淡紅花
淡紅花品
淡紅色紋絽